明治の神童書家・伊藤明瑞(いとう・めいずい)の作品を展示します。

　今は忘れ去られた神童書家・伊藤明瑞はわずか3歳で難解な文字や経典を読みこなし、幼い頃から皇族や政治家の前で揮毫を行なった神童でした。明石に拠点を移した後も精力的に活動し、加古川市も伊藤明瑞ゆかりの地となっています。当館では過去に2回(平成29年、令和5年)「伊藤明瑞展」を開催し好評のうちに閉幕しました。その後伊藤明瑞展の開催を希望する声が寄せられたこともあり、この展覧会を企画しました。本格的な「伊藤明瑞展」は近い将来に開催を目指しますが、今展では約40点を一堂に会することとします。

　今展を機に播磨ゆかりの書家を紹介するとともに今後の伊藤明瑞研究の発展に繋げていければ幸いです。